俺の中で『このテープ持ってないですか?』から始まったホラーブームが、
『魔法少女山田』で終わってからはや一年。
理由は、提示された謎があまりにも明かされないことが多すぎたから。
つまりはホラーが観たかったのではなく、謎解き・ミステリーの部分に惹かれていた事に気付き、冷めてしまったのだ。
と、安易に結論付けていたが、考えてみると『このテープ』には謎しかなかった。
であれば、本当にホラーが好きな部分もあったのではないかと考えたとき、心動かされた一つのゲームを思い出した。
リスのホチキスこと『Squirrel Stapler』。
恋人の死体に、獲ったリスを貼り付けるのを五日繰り返すと神に会えると信じている人間のゲーム。
このトチ狂ったゲームにミステリーのような答え合わせなど無い。
ただ、リスを撃ち、死体に貼り付ける。
その狂気とは裏腹に、恐怖は計算されている。
リスを狩るには身を潜め、目を凝らし、耳を澄ませる必要がある。
何が見えても、何が聞こえても。
見たくないのに見なきゃいけない。聞きたくないのに聞かなきゃいけない。
俺はこのジレンマに恐怖すると同時に、魅力を感じていたのだ。
つまり、俺にはまだホラーを楽しめる感性が残っているのではないだろうか。
俺のホラーブームはまだ終わらない、かもしれない。
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